‘制作現場から’ カテゴリーのアーカイブ

縁結び

2012年5月5日 土曜日

私の主たる役目は人と人をつなげることにあります。どんな業務も、突き詰めれば、この一点にたどり着きます。本来はそれだけをしていれば良いのですが、ついついおせっかいが始まってしまうのですよね。

「あちらを立てればこちらが立たず」

こんなことが常に起こっています。これがとにかく本当に難しい問題です。どんな選択だろうと私自身の利害には全く関係がないことであっても、どちらかに憎まれなくてはなりませんし、かといって放置しておけば、誰の夢もかないません。

いっそのこと、ぜんぶ本人たちに任せて、何でもかんでも、したい放題、好き放題でやってもらったら、どんなに楽だろう、なんて、思わなくもないですが、夢へ続く橋を知らずに自ら破壊しようとしているのを黙って見ていられるわけもなく。

なーんて、愚痴はこのくらいにしておきましょう。

……

ネミューは「心から心へ、温かい気持ちを伝える」ということを目的としたレーベルです。

だから、お客様に幸せを届けたいという情熱を持ったアーティストが自主的に集まってくるような、そんなレーベルでなくてはならないと思っています。

願わくばその想いを忘れることなく、活躍してもらえたらなと思っています。

インスタントアーティスト

2012年5月5日 土曜日

あと数ヶ月で再び私の出番がやってくる予定です。 またぼちぼち書き始めないといけないかなという気がしてきた今日この頃です。

渋谷プロデューサーのブログに良い感じの記事が。 http://www.meteoritto.com/shibuya/archives/180

人にはどうしても楽な方に流される性質があります。 アイドル志望の人の中にも、 素晴らしい名曲の力に依存し、楽して手軽に成功したいと考える人もいれば、 自分に与えられた条件の中で文句ひとつ言わずにコツコツと努力を積み重ね、 自らの実力に磨きをかけていく人もいます。

やはり前者のようなアーティストは、 ライバルやスタッフや他社からも冷ややかな目で見られていますし、 後者のようなアーティストは 例え未熟であってもみんなに信頼され応援されています。

結局のところ、 なんといってもアーティストの成功を阻(はば)む最大の原因は、 「自分への甘え」だと思うのです。

人は楽を覚えてしまうと心も体もどんどん弱くなっていきます。 そして、その逆もまた然(しか)りです。

楽な選択肢を徹底的に避け、 あえて自分にとって不利で険しい選択肢を選ぶ、 そんな骨のあるアーティストを、私も全力で応援します。

距離感

2011年9月11日 日曜日

ネミューにはいろいろなレベルのアーティストがいますので、
それぞれの成長具合に合わせたプランを用意しています。

ど根性で次々にハードルを突破していくアーティストもいれば、
マイペースでのんびり進めていくアーティストもいます。
ネミューではいずれも個性と受け入れています。

最初、のんびり歩いていて、
あるとき目的地の遠さに気付き、
少しずつ歩くのが速くなっていったりすることがあります。

そうしていつのまにか走り出し、それでも縮まらない目的地との距離。
だんだん焦ってきて、力いっぱい走って、それでも近づかない目的地。

はたと気付いて、目が覚めて、
なりふりかまわず持てる力の全てで駈けて、
もう限界というところから更に一歩を踏み出して、
ようやく、どれだけ遠くを目指しているのかを理解したりします。

1年計画で進めるには濃い生活を、
80年計画で進めるにはアンチエイジングを。

ネミューは良い歌を送り出していくことが役割なので、
どちらの個性も応援していくつもりです。

自分で自分を知るために

2011年8月1日 月曜日

すっかり空いてしまいましたが、
何事もなかったように突然あらわれるのが私です。

……

それなりの努力さえしていれば、
ある程度のレベルまでは誰でもすぐに達します。

インディーズの場合なら
努力と工夫が足りているかどうかを把握するには、
自分で3曲入りくらいのCDを売ってみるのが一番です。

見ず知らずのお客様にご購入いただけるかどうか、
これほど公平なジャッジはありません。

最初のノルマは一回のライブで3枚ですね。
少ないと思いますか?
いやいや、そんな甘いもんじゃありません。

3枚売れるくらいの力量があれば、
10枚、20枚はすぐいきます。

でも100枚くらいから
急に売れ行きが滞(とどこお)ってきたりします。
ここが二つ目の壁です。

たまには挫折も必要なことです。
そして、その挫折をバネに壁を乗り越えるには、
努力だけでは思うようにいかないでしょう。

お客様の本当に望んでいることを理解し、
それに応えるための「創意工夫」があってこそ、
努力が無駄にならずに活きてくるというものです。

ゆゆ美の写真撮影

2011年6月5日 日曜日

先日は江ノ島で「ゆゆ美」の撮影でした。
ゆゆ美は竹を割ったような性格で男より男らしいというか、
うっかりすると女子であることを忘れてしまうので、
ときどき思い出さなくてはいけません。

ゆゆ美もかなりポジティブで逆境に強いタイプのようです。
撮影の日に雨が降ったってなんてこともないし、
トラブルをトラブルとも思わないし、
買ったばかりのロングスカートが水たまりに浸かっても、
全く動じる様子もありません。

とにかく獅子座のコンビは小細工無用!
立ちはだかる壁はみんな吹っ飛ばしていきますよ!

……

何をやったらどんな展開になるのか、
ゆゆ美プロジェクトはそのモデルケースに良いかな、と思っています。
ネミューにできることはいろいろあるのだけれど、
ライブ情報とかプチプラ情報局とか、
まだまだ一部のアーティストしか利用していないし、
まずは先例というレールを引くことから始めるつもりでいます。