毎日ジャズダンス、芝居、歌のレッスンに通っていた頃。
ダンスの先生に、
『あなたを一番見てる人って誰かな?』
そう言われて…
少し考えてる間に、
『それは、あなただよ。』
とゆっくりした口調で教えてくれました。
『だからね、サボった日の自分も、嘘をついた自分も、言い訳しちゃった自分も、努力してる自分も、続けてる自分も。一番、あなたが見てるんだよ』
22歳で本格的にダンスを始めて、劇団四季のトップダンサーになった先生。
いつ見ても本当にストイックでした。
『今から始めて遅いって言う人は自分で自分の限界をつくることでしか納得できないから。今から始めることで遅いことなんてない。がむしゃらにやりなさい。あなたにはその力があるから。』
周りは小さい頃からバレエやダンスを習っていて、ミュージカルに必要なすべてのことを大学から始めた私に、そしてその大学を中退した私にいつもそう言ってくれました。
結果的に、私はその先生から離れて、ミュージカルの道ではなくて、シンガーソングライターの道を選びました。
それ以来、私は心のどこかでその先生を裏切ってしまったような気持ちをずっと持っています。ずっと、心残りだったんです。
でも、だから。
だから、夢を叶えなければいけない。
先生にいつかちゃんと、報告するために。
あの日、辞めてしまったことを心から謝って、お礼の言葉を伝えなければならない。
そして、胸を張って、
私、夢を叶えました!
誰にも負けない笑顔で報告するんです。
その日を迎えるために、
いつの日も前向きに。
このことが、私が諦めずにいる、
一つの理由。
自分を一番見てるのは、自分。
その言葉をいつも胸に置いて。。。yuyumi