CDのシチュエーションを考える

ネイチャーミュージックエンターティメントのコンセプトとして、
ライブの雰囲気をいつまでも、そして、どこでも聴けるように、
というのが原点としてあります。

以来、自然で臨場感のある音づくりを心掛けています。

さて、ネミューが果たしたい役割のひとつとして、
心が苦しいときに役立てるような音楽を
お届けしていきたいということがあります。

でも「ぜひ、ライブに来て、元気になって帰ってほしい」とは思いません。

これは私が個人的にそう思うだけなので、
否定しているわけではありませんが、
そもそも、そうした状況にある方々にとって、
果たしてライブに行こうというだけの気力が持てるでしょうか。

そう考えると、CDにしてライブで伝えたい思いをお届けできるというのは、
とても意味のあることだと思うのです

病床での生活を余儀なくされていた方がこの世を旅立たれる前に、
ネミューのCDを聴いて喜んでいただけたという話を思い出すと、
やはり、ここは外せないところだと、より強く思う次第です。

いずれにしてもCDの制作はお客様のためでなくてはなりません。
少なくとも私が制作に関わるCDはそうであるべきと強く思っています。