今からノルウェイの森を観ます

今から、新宿バルト9にて、村上春樹小説原作の映画「ノルウェイの森」を観ます。

思えば、「ノルウェイの森」が映画化されると知った、去年の時点から、この映画を観ようか観まいか、ずっと迷ってきました。

というのも、私の中で、登場人物であるワタナベや直子や緑の人物像が完璧にできあがっているからです。
初めてノルウェイの森を読んだときから、彼らは私の中で大切な友人として、青春を共にし、ふとしたときに慰められる、しっかりとした人格を持った個人なのです。
完全に私の想像によって作られた彼らの人物像が、映像という強い視覚情報によって揺らいでしまうことが怖かったのです。

映画を観てしまったあとでは、小説を読み返したとき、ワタナベ=マツケンになってしまうし、直子=菊池凛子のイメージになってしまうのではないか。
今まで私の中で友人だった彼らは、いなくなってしまうのではないか、という懸念があったのです。

しかし、逃げちゃだめです。ここは、しっかり立ち向かうのがファンのあるべき姿だと思い直し、今日これから見ることにします。
もし駄作だとしても、小説とは違う作品ということで受け止めることにします。
もしかしたら、小説を読んだだけではわからなかった新たな魅力や解釈の仕方が見つかるかもしれないし。

はぁ。それにしてもどきどきする・・・・・・。いざ、いってきます!!