‘メッセージ’ カテゴリーのアーカイブ

本物の価値

2012年12月17日 月曜日

人工の宝石、例えばサファイアを造ろうと思えば、
製造される全てのサファイアを
インクルージョン(内部に含まれる小さな傷や別の物質)が無い、
天然のサファイアよりクリアで完璧なものを、
当たり外れなく大量に製造することができます。

一方で天然のサファイアには、必ずインクルージョンが含まれています。
しかも産出するサファイアの中で宝石としての評価が高いものは、
ほんの少数に過ぎないのです。

それでも人工ではなく天然の宝石が望まれるのは、
人々が人工と天然の間に、
大きな価値の差を感じているからに他なりません。

……

少し前、メロディーや歌詞を
自動的に作るプログラムというのがありました。

それがなかなかの出来で、
「プロ」が作ったような楽曲がポンポンと出来上がります。

人が「考える」という行為を数値化したプログラムですから、
まさに理想的なメロディーと歌詞というか、
理論を正確になぞった完璧な歌ができるわけです。

採点すれば100点満点でしょう。

でも感動する歌ではありませんでした。
心地よい歌でしたが、その存在さえもすぐに忘れてしまいました。

それは「考えて」造られた歌だからかもしれません。

……

人が心のままに歌を創れば、たくさんの失敗もあるでしょう。

機械で造ったり、機械のように「考えて」造れば、
そんな失敗もわずかに誤差の範囲なのでしょうけど。

でも、人が何かを感じて、何かを思って、何かを伝えようとして、
心から沸き上がる歌詞とメロディーによって出来上がったものこそが、
奇跡を起こす歌なのだと、私は確信しています。

歌は「上手く作ろう」と思った瞬間から、つまらないものになります。

機械には決して越えられないもの。
数値化することも、他の作品と優劣を比べることもできないもの。

私は、ずっと、ずっと、いつまでも、
ただ、ただ一心に、
そんな歌を歌えるアーティストの成長を心から待ち望んでいます。


景色の見える歌

2012年12月16日 日曜日

私はあんまりおすすめの歌とか紹介していない気がしますが、
今日は名曲をひとつ、ご紹介しましょう。

「ピクミン 愛の歌」

私はこの曲を聴きながら、今年一年を振り返ってみようかな。

私が歌において、とても大切に思っているのは、
その歌がどんな景色を創り出すかということです。

音と言う、聴覚に伝わる信号ではなくて、心に作用するもの。
それによって歌が景色を見せてくれるのです。

景色がさらに凄くなると、宇宙になります。
そのアーティストならではの、唯一無二の宇宙です。

「こんな歌が好きなのだ」で書いたような歌ですね。
http://www.nemyu.com/blog2/archives/185

メロディアスなハードロックのアルバムが発売になります。
ハードロックに「やかましいだけのサウンド」という印象を持っている方は、
この一枚で世界観が変わることでしょう。

アーティスト:RE-ARISE(リアライズ)

タイトル:RE-ARISE

発売日:2012年12月19日

価格:3,000円

販売元:クラウン徳間ミュージック


努力の無駄を恐れない

2012年11月10日 土曜日

努力したことが無駄に終わることを恐れるあまり、
普段なら決してしない決断が頭をよぎるときがくるかもしれません。
それまでの努力が辛く苦しいものなら、なおさらです。

ですが。曲がったことに屈しない強い意志は、
そして、弱みにつけこまれない精神力は、
追いつめられたときにこそ真価が問われるものです。

信じてくれる人たちを裏切らないための、守るべき最後の一線。
本当に大事なのは、何なのか、誰なのか。

これは歌だけの話ではありません。
トラブルや犯罪に巻き込まれないためにも、
大切な人たちを守るためにも、
日頃から意識しておかなくてはならないことです。

努力の成果というのは、
必ずしも目に見える形で返ってくるとは限りません。

努力によって得られたもの、
努力を無駄にしてしまった経験によって得られたもの、
それは未来の自分を創る糧となります。

大切な人に心の底から喜んでもらいたいなら、
自分自身の成長で正々堂々と勝負してこそ意味があるというものです。


悪路に活路あり

2012年11月7日 水曜日

(まぁ、まかしときなって。)

憎らしいほど自信満々、
やっぱり私はこうでなくっちゃね。

さて、ひと暴れしますか。

……

世の中には誰もやりたがらないってことがあります。

私は昔から、人のやりたがらないこと、
無理だと諦めること、
リスクを敬遠されるようなこと、
そうしたことがあると
好奇心がとまらなくなる性質です。

前人未踏の秘境、そこに眠る未知の世界。

悪路を進むと決めたなら中途半端は命取り。
やるなら全力で駆け抜けていく覚悟が必要です。

もっとも、何でもかんでも
やれば良いってものじゃありません。
くれぐれも自分の属性を考えた決断を。


こんな歌が好きなのだ

2012年10月8日 月曜日

人によって歌に求めるものは様々ですが、
私の場合は、内に秘めたる情熱のエネルギーを
爆発させるような歌なのです。

これは激しいリズムとか、大音量のシャウトとか、
そういう意味ではなくて、
理性の壁をぶち抜いて魂を突き抜けていくような、
圧倒的な威力を秘めた歌。

本当はジャンルなんて何だって良いのです。
そのアーティストが創り出す唯一無二の宇宙がありさえすれば。

「正確さ」より「情熱」、「豪華さ」より「真実」、
BGMではなく、「歌」という出来事。心に伝わる人への思い。

これはネミュー創立メンバーである(明日)のCD作成時から
今も変わっていないテーマです。