‘制作現場から’ カテゴリーのアーカイブ

(明日)のPV

2012年8月26日 日曜日

(明日)はユニットですから、
今のネミューアーティストとは立場も環境もかなり違うと思いますが、
私と(明日)がどんな制作をしてきたのか少しでも伝わればなと思います。


一年間にメジャーデビューする人の数

2012年8月12日 日曜日

アーティストと打ち合わせをしているときに、
「音楽をやっていると他のことに気を取られている時間なんてないですよね。」
という言葉を聞き、アーティストによって音楽に対する向き合い方は、
こうも違うものなのかと感じました。

たしかに、将来は音楽で生活していこうというつもりであれば、
さっきのアーティストのような心構えはあって然(しか)るべきでしょう。

そして、もしもメジャーを目指すというのであれば、
それはもはや任意ではなく必須になります。

2011にメジャーデビューした新人は305人。
開催中のロンドンオリンピックに出場した選手は293人。

これを見ると、メジャーデビューするには、
オリンピックの日本代表に選ばれるくらい
頑張らなくてはいけないんだという気になりませんか?

練習は週に一回とか、練習より遊んでいる時間の方が多いとか、
「だって、彼氏(彼女)が大事だもん」とか、
気を付けないとプロデューサーがショックで倒れるかもしれません。

ここはいちどプロデューサーの身になって、
どんな人を選ばないといけない責任があるのかを考えてみると、
自分がどう振る舞えば選ばれる人になれるのかが
わかってくるかもしれませんよ。


見えざる順位

2012年7月13日 金曜日

アーティストが音楽業界で活動しようとすれば、 必ず他のアーティストと比べられてしまう場面が出てきます。

そして、ほとんどのアーティストが、 自分と他のアーティストの評価の差を正しく認識できずにいます。

例えばアーティストが自分と他のアーティストを比べて、 この中では自分が最も歌がうまいと自負して、 確かにそのとおりだったとしても、 アーティストとしての評価が最下位だということも珍しくはないのです。

そうすると結果として、他のアーティストが次々とデビューしていくのに、 ひとりだけ、いっこうにデビューの気配すらないという事態が生じます。

この差は結局のところ、大人として認められているか、 あるいは、子供のような甘さが目に付くか、ということに起因します。

私の知る限り、きちんとしたアーティストはたいてい、 壮絶で凄まじく厳しい人生を乗り越えてきています。 そして今まさに、その渦中にいるアーティストもいます。

生活の心配もなく何不自由なく育ち、わがままが許され、 生命を脅かすほどの心の葛藤もなく、 優しい家族や、自分の心を傷つけない人たちに囲まれて暮らしてきたのなら、 自分自身で根本的な意識改革を行わない限り、どんなに歌がうまくなっても、 こうしたアーティストと同じスタートラインに立つことすらかないません。

私の周りには、レコード会社の社長も、プロデューサーも、 ネミューのアーティストたちや送り出していったアーティストたちも、 壮絶な人生を乗り越え、苦労話にこと欠かない人々がたくさいんいます。

そんな人たちだからこそ、人の痛みや苦しみも理解できるのだと思いますし、 私利私欲のためでなく、自らの信念を貫いていけるのでしょう。

私はそんな人たちと共に夢へ向かって歩んでいけることを、 とても幸せで、そして名誉なことだと思っています。


礼は心の現れ

2012年5月19日 土曜日

ネミューが通常のレーベルと大きく違うところがあるとすれば、それは レコード会社への移籍を支援しているところではないでしょうか。

もっとも私にとってはレーベルがネミューかそうでないかは問題ではなく、 いずれのレーベルも私には分け隔(へだ)てなく大切ですし、 そこに携(たずさ)わる一員として 大きく盛り上げていきたいという意識を持っていますので、 レーベルの垣根を越えてたくさんのアーティストを応援していたりもします。

さて、アーティストをレコード会社へ送り出していく上で最も重要なのが、 新しい世界で円滑な人間関係が築けるかどうかというところにあります。

ネミューでは何よりも心を大事にしています。 そんなネミュー出身のアーティストが、 新しい環境で目上の方々に向かって失礼な態度を取ったり、 思い通りにならない人の評価をおとしめる行動に出たりするようなことは、 断じてあってはならないことです。

だから私は、このアーティストはそういうところは大丈夫かなというのは、 とても慎重に、とても長い時間をかけて、よくよく観察していたりします。 何につけても、アーティストの主張よりも、 アーティストの振る舞いで判断するのが私の主義ですし。

私がこの世界で駆け出しの頃、 「音楽業界に無礼講はない」と聞いたことがあります。 今なお、この言葉の意味はとても良く実感できます。

「ネミューからのアーティストだったら安心だ」と言ってもらえるように、 さらにさらに注意していかなくてはならないと、改めて気を引き締めている今日この頃です。